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建築をつくることは未来の時間と向き合うことだと考えています。昔から伝わるその土地の気候風土に合った知恵や工夫を取り入れ、現代の技術と感性の中で、考えていくことが大切だと思います。
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敷地は千差万別で、一つとして同じものはありません。土地には長所と短所があり、そこに設計の手掛かりがあります。敷地を読み解き、土地の長所を生かすことが、その家ならではの居心地と魅力につながります。
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住まいは家の中だけで完結するものではありません。外とのつながりを大切にし、日々の暮らしの中に自然を取り入れ、豊かさや快適さを感じることができる、美しい家を目指しています。
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どんな小さな建物でも、住む人や使う人に愛される建物をつくりたいと考えています。愛着のわく住まいは、いつまでも大切に使われ、建物を長持ちさせることにつながると
考えているからです。そこには建物の幸せな姿があります。
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住まいはできるだけ、自然素材でつくりたいと考えています。それらは時間とともに風合いを増し、古びたときにも美しくなり、愛着につながります。長年使われてきたものには安心感があり、住む人に安らぎを与えます。
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冬 太陽は暖かく、夏 吹く風は心地よい。住まいの快適性を機械だけに頼るのではなく、建築のデザインで、暖かい太陽の熱を捕まえる工夫や、心地よい風を捕まえる工夫をし、自然エネルギーを利用した、冬・暖かく、夏・涼しい、環境負荷の小さな家を目指しています
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住まいは、流行を追いかけたり新奇性や独創性を求めた特別なものではなく、住む人の身の丈に合った、無理や無駄のない自然体で暮らせる家がよいと思っています。普通でいて、そこにキラリと光る筋の通った住まいを考えています。
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住まいは時間軸の中で考えることが大切だと思います。長い間に家族構成や身体性は変わってきます。暮らしの変化に対応できる大らかな空間をつくることが、長く快適に暮らせるコツだと考えています。
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建築の設計は、かたちをデザインするものだと思われています。しかし、建築の設計は人の心理をかたちに変える仕事だと考えています。心地よい空間をつくるためには、人の心理や空気感などの見えないものをデザインすることが大切です。
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私たちを取り巻く環境は一軒の家から始まります。一軒の家は景観をつくる最小単位で、景観はみんなで共有しているものです。家の外観は目立つものではなく、周囲の街並みに溶け込み、隣家に気配りをし、道行く人に心地よい顔をした住まいをつくりたいと思います。