所長日記 20100206
今回は太陽の動きを計算し,設計に取り入れた東山の家の玄関ホールの飾り床.
夏至のころの夕方5時前後に現われる光のオブジェ.
赤と青の色ガラスを玄関土間の吹抜の高窓に格子と共にはめ込んでいて,太陽が西に傾くと直接光が色ガラスを通して飾り床に届く仕掛け.
一年の内で夏至のころの,わずかな時間だけ現われる.はじめて見た時に,とても感動したことを思い出す.
神家昭雄
福は~~~内!
鬼は~~~外!
今日は節分.いつのまにか広まった全国の「恵方巻き」ブームを,先ほどスーパーに行った時に,しみじみ実感したスタッフS.Oです.
事務所では,お昼に「豆まき」の時の掛け声の地域差について,みんなで話をしてました.
さて今日は,個人的に大好きな箇所を撮って来たので,その御紹介.
柱の「根継ぎ」です.
なかなか聞きなれない,見慣れない方もいると思います.
昔の建物は湿気が多い土地でも,今のようにベタ基礎にしたり,防湿のフィルムを敷いたりはしていません.なので長い時間の中で,場所によっては柱の足元が腐っていたりすることがあります.他にも様々なケースがありますが,要は柱の足元が弱っている時に「根継ぎ」をして,柱を健全な状態にしてあげるわけです.
私はこの「根継ぎ」が大好きです!
古い材料と,新しい材料の対比,その二つが大工さんの知恵によって継がれている,繋がれていることにグッとするわけです.写真は,新旧クリの競演.
日本にはこのように「直して住む」伝統と,その技術があるわけです.新築住宅でも丈夫な住まいを設計することはもちろんですが,直してでも住みたい,住み継ぎたいと思わせる設計をすることが重要ですよね!そのバランスの取れた住宅こそが,最近話題の「長寿命住宅」だと若輩者ながら感じています.
スタッフS.O