武庫川女子大学建築学科 -古い時間と新しい時間を繋ぐ竹林のトンネル-
武庫川女子大学建築学科の上甲子園キャンパスは、一万坪の敷地に
回遊式庭園を挟んで、旧甲子園ホテルの雰囲気を残した
甲子園会館と呼ばれている校舎と、新しく造られた建築スタジオがあります。
日本庭園には茶室や池もあり、よく管理されていて名園の風格があります。
いつも通って感心するのは、2つの建物を陰影の美しい竹林の
プロムナードで繋いでいることです。歴史的な場所と今日的な場所の
切り替えを竹林のプロムナードで繋ぐ構想力はすごいと思います。
学生たちは、午前中フランク・ロイド・ライトの思想を身体で会得できる
甲子園会館で講義を受け、午後からはトップライトから光が降り注ぐ
プレキャストコンクリートによる最新の技術で設計された明るいスタジオで、
設計演習に取り組んでいます。
緑豊かな敷地にヒストリカルな建築とコンテンポラリーな建築が対峙する風景は、
学生たちに建築の力を静かに語りかけています。
担当している2年生の作品(クラブハウス)
神家昭雄