こうもとさんのいえ
先週末、「こうもとさんのいえ」を訪れました。
建物完成が昨年の稲刈り直前、引渡しが稲刈りが終わってすぐだったので
引渡しから1年が経とうとしています。
1年の間に外壁の杉板は落ち着いた色に変化し
南にひろがる田圃風景に馴染んでいました。
こうもとさんの家の内部仕上げはラワン合板やモルタル、節有のパイン材などの
建築材料としては廉価なものです。
廉価な素材を使い、簡略化した納まりを熟考してローコストにつなげていったわけですが
建築の質を決めるのはプロポーションとそれを支える納まり、素材の関係性です。
開口部の高さや縦横の比率、その室の天井高さはその場に合ったプロポーションなのか?
簡略化した納まりは単に安価な納まりでなく、空間の質を高めるものになっているのか?
天井にその材料、壁にその材料で、デザイン的・部屋の持つ特性に合っているのか?
設計期間・工事期間に繰り返し自問自答し、空間を生み出す心構えを
僕たちスタッフは持っていないといけません・・・的なことを
新しいスタッフに感じとってもらえていたら、今回の訪問は大成功!
・・・とこんなことを言いつつ
本当の目的は、2階の食堂から田圃を眺めて飲む、挽きたて珈琲だったりして。
スタッフS.O