明石高専建築会賞
今年の最優秀賞は、カンボジアの留学生タイ君。国費留学のエリートです。
プノンペンにおける「スラムコミュニティ再編計画」
今、アジアのどこの国でも起こっている問題を政府による近代化ではなく、
住民達の手でボトムアップ的に作っていこうという優れた提案でした。
カンボジアには日本の中間領域な空間が4つあり(全て屋外ですが)それぞれに
名前がついていてそこがコミュニティーの場になっているそうです。
思うに、それだけ彼らにとってはその場所が暮らしに重要なことがわかります。
その中間領域の考え方を計画に取り入れコミュニティーの継承を考えた秀逸な案です。
この考え方は日本の震災復興住宅にも生かされるべきだと思いました。
将来、カンボジアでの活躍がとても楽しみです。
今年も全員の研究・設計を見せてもらいましたが、一年前に教えたときに比べると、
著しい成長で、うらやましくもあり、うれしい講評会でした。
神家