リッチな日陰
「滞在型農園のラウベ」の屋根が出来ました。
梅雨空に散々振り回されましたが、屋根が出来れば一安心。
と思ったら途端に梅雨が明けてしまいました。
ラウベは約10坪の小屋ですが、南面に大きく張り出した軒下空間があり、畑仕事の休憩に使われます。
世の中では日当たりは良ければ良いほど喜ばれるものですが、その一方で「日陰」はあまり魅力を語られることはありません。
今日のように暑い日はオアシスのように感じる日陰。
このような深い軒は家の中にも繊細な光のグラデーションを生み出します。
生活の中ではただパーンと明るいだけでなく、心地良い陰影がある方が人間の暮らしに合っているのではないでしょうか。
こういう暮らしに寄り添う陰影を生み出す「リッチな日陰」を所有することは、現代では贅沢なことのように思います。
スタッフS.E