長崎
↑ ド・ロ神父がつくった茶畑を再生し、摘んだ茶葉を大平作業所でお茶にしている。
先週は長崎へ。
新建築の表紙を飾っている「ド・ロさまと歩くミュージアム」を、設計者である後輩の西村君に案内していただいた。
明治時代にド・ロ神父の造った太平作業所は木造の屋根が消失し、神父が考案した石積壁だけが遺構として残っていた。
そこに安易にシェルターを掛けて保存し残していくのではなく、長く積み重ねられた時間と神父の精神を大切にし、シスターの活動の場として、遺産を現代・未来へと生かしていくべく、彼が問い続けている「まもるためにつくる」に込められた手法・デザインはとんでもないエネルギーが込められていた。
そのエネルギーが物に置き換わってすごい時空間が現れていた。
久しぶりに心揺さぶられる建築に出合った。
神家昭雄