絵を描く人

深沢直人「ふつう」を読みながら少し前の彼の展覧会を思い出した。
会場の入り口に藤井保の撮ったヨーロッパの街並みの大きな写真が掛かっていた。
ヨーロッパならどこでもありそうな風景だが、僕にはその写真を見た時に、ひと目でそれがどこか特定できた。
スイス、バーゼルのクラフトホテル、ライン川を望むデッキからの写真だと。
同じ場所でスケッチを描いていたから。
神家昭雄
先日「滞在型農園のラウベ」を無事、引き渡しました。

△建物の工事と並行してお施主様が菜園を始め、引き渡しのこの日には野菜が青々と茂っていました。

△正面の軒下空間。
△軒は深いのですが、冬には室内まで直射日光が射し込み、暖かです。

△北側の壁はラワン合板で仕上げ、作業小屋として使い倒すことができる内装です。

△造り付けのニ段ベッド。上段の板は元の家の玄関に使われていた式台を再利用したものです。
スタッフS.E


昨日は文化の日。
「安田侃、魂の彫刻家」を読みながらこのギャラリーの主のことを思う。
彼も安田と同じく大学を卒業してイタリアに渡り彫刻家として頑張っている。
イタリアもコロナの第二波に襲われ大変なことになっている。
大理石に向きあうことができているのだろうか。
作品を発表することもままならないだろう。
苦しい日々が続いていないだろうか。
奥さんもアーティスト。
本来ならばこの夏に帰国してこのギャラリーのオープニングをする予定だった。残念。
早くコロナ禍が落ち着くことを願う。
神家昭雄