小野竹喬に学ぶ
スケッチ:神家昭雄
2年生の第2課題は、
両親にヒアリングして要望を聞き、両親のための家を設計するという
実践的な楽しく、そして難しい課題です。とても良い課題だと思っています。
建築場所、親の希望もそれぞれ違うので、学生の数だけ案があり優秀な案が多く、
2日間にわたる講評会は楽しく、そして学生と共に緊張する時間でした。
御両親もどんな家になるのか楽しみにして下さっていて、
発表を聞きに来られました。とても良い講評会でした。
学生は課題ごとに伸びていると思います。
先月末に新しい物件を引き渡しました。
「三木の家」
南側に3階建ての集合住宅が隣接した敷地。
採光の確保と隣家との間合いをとるために、道路から引きをとって建物を配置し
隣地の空き空間に向けて開口部を設けています。
吹き抜けを設けて光をより住まいの中へと導き、上下階の気配をつなぎあわせます。
和室は襖を開け放つと居間食堂とひとつづきの空間になります。
キッチンを中心に回遊性のあるプランで、
南側の物干しデッキからキッチン、洗面、浴室と水廻りが連なり、一直線の家事動線を形成しています。
コンパクトながら広がりのある住まい。
家族の成長と共に、住まいも味わいを増し育ってゆく姿を想像し、、
引き渡しの日を迎えました。