梅雨の晴れ間
蝶にはいつも通る道があり、事務所の中庭には毎日黒アゲハがやってくる。
僕の机の前を優雅に舞っていて、その姿は美しい。
贅沢な時間が目の前にある。
神家昭雄
蝶にはいつも通る道があり、事務所の中庭には毎日黒アゲハがやってくる。
僕の机の前を優雅に舞っていて、その姿は美しい。
贅沢な時間が目の前にある。
神家昭雄
神家事務所は蝶の通り道の上にあるようで、毎年この時期になるとジャコウアゲハやクロアゲハが庭に遊びに来てくれます。
昨日は開けていた窓から大きなジャコウアゲハが事務所内に迷い込んできてしまいました。
事務所員総出で柄杓やザル、製本図面まで持ち出しての大捕物の末、なんとか外へ。
ジャコウアゲハは湿度の高い空気のなかを泳ぐように飛んでいきました。
スタッフS.E
昨年、東博で松林図を人が少ない静かな時間の中で、一時間ほどじっくりと観る機会に恵まれた。
六曲一双の中に力強い松と遠くに雪山が描かれているのは屏風の半分だけ。残りは余白。
じっくりと眺めていると何も描かれていない余白に意識が引き込まれていく。
こんな経験は初めてのことだ。
等伯が描きたかったのはこの余白ではないだろうか。
余白こそが主題で、ここには大気・光・時間・日本人の自然観が表現されていると思う。
神家昭雄