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河回村(ハフェマウル)
宿泊した民家1宿泊した民家2
20年ぶりに韓国へ出掛けた.
慶尚北道に残る李朝時代の民家を中心に,書院・寺院を見て廻った.古いものは築500年のものもある.
20年前はセマウル運動のために古い民家は壊され,ブロック造の家に建て替えられていたが,今は国が保存に力を入れているようで,解体修理しているヤンバンの民家を何軒か見た.
河回村は,李朝時代の雰囲気を残す村として有名ですが,前回とはずいぶん変わっていた.閑散とした印象を持っていたが,今は民家を多く復元し,数も増え,この村の一番の魅力である土壁に囲まれた迷路のような路地も整備され,ひと気のない早朝や夕暮れは,遠い昔に迷い込んだようだ.
世界遺産を目指していて,近くにあったコンクリートの小学校は景観に合わないので解体したとのこと.おかげで子ども達は遠くの小学校へ通っているそうだ.
ここではスケッチに描いた民家のオンドル部屋に泊まる.残念ながら9月ではオンドル初体験とはならなかったが,四帖ほどの小さな部屋の居心地の良さをじっくり体験できた.
今回の旅では,外部空間と内部空間の関係性の様々なバリエーションを体験し,開放と閉鎖の韓国の建築の魅力を十分に味わった.神家昭雄