久しぶりの茶室訪問
数年前に小間(二畳台目)の茶室を設計しました。
露地もでき、庭と茶室が一体となった日本の伝統文化のすばらしさを
改めて感じました。
家は、新築時よりも少し時間が経って落ち着きが出、
とてもよい雰囲気になっています。自然素材を使った住まいは、
時間が経って味わいを増しています。
神家昭雄
うれしい報告です。
このたび、2010年第11回JIA環境建築賞 住宅部門優秀賞を「谷万成の家」で受賞することができました。
※JIAとは日本で活躍する多くの建築家が入会している団体です。詳しくはこちら
受賞に関して今回の審査委員長、建築家の野沢正光氏がうれしい講評を書いてくれています。
→こちら
※谷万成の家とは、本ブログでも度々登場する「アトリエ ドゥ ノエル」のことです。
△再生後のマスカット温室
△再生後の離れ①
△再生後の離れ②
本事務所では15年前に納屋を仕事場に再生、母屋の一部を改修したことに始まり、3年前に離れを再生、母屋の一部をさらに改修し、2年前にはマスカットの温室をアトリエ兼ギャラリーとして再生する仕事に携わらせてもらっています。
現在は月に3日間、ギャラリーとして地元作家の木工や陶器、ガラスなどを中心に展示し、多くの方々に親しまれる建築でもあります。
そして施主さんは今後も手を加えながら、この住宅を次の世代へと繋いでいこうとお考えです。
最近は「環境」といえば「省エネ」「エコ」などのキーワードが頭に浮かびますが、元々はまわりにあるもの、またまわりの状態のことを「環境」というような気がします。
その意味では谷万成の家は、この時代この地域、そしてこの家族の中では大切な「環境」であり、それを現代の生活に合うよう再生しながら、守り繋げていこうという施主さんの強い意識こそが、この賞を受けることができた要因だと思います。
今後も良い「環境」となる住まいを神家はじめスタッフ一同、設計していきたいと思います。
よろしくお願いします。
スタッフS.O
流店の美しさはプロポーションにあります。
広々とした庭園に低く構える姿はとても優雅です。軒先の高さと
ラインにその秘密があると思い、実測してみました。
前回の見え隠れする柱の秘密と合わせて見て下さい。(2010年5月21日の記事)
こうして学んだことを日々の設計に生かしたいものです。
神家 昭雄