瑞龍寺(国宝)
少し前になりますが、富山でよい建築・場所に出会いました。
日本の寺院建築に見られる回廊は、庭に面して柱だけの開放的なものが多い中、
ここでは雪国のためか建具がはめられ、回廊が内部化されていました。
柱と梁が連続するパースのきいた空間に、
規則的に窓から光が差し込む構成は魅力的です。
庭には芝が植えられ、どこかヨーロッパ的な雰囲気もします。
回廊と回廊によって囲まれた広場はどこの国でも魅力的な空間が多いと思います。
神家昭雄
現場に行くと
あたりまえのように
外から建物を眺め、
内から景色を望みます。
たとえば
ブログで紹介しているTY邸。△土間玄関より。上の四角部分はクリアのガラスが入ります。
すると
「軒っていいな~」としみじみ思うわけです。
それも上の写真のように細かく垂木の入った軒先・軒裏は格別です。
防火の関係上、垂木を見せることが難しい地域、
狭小敷地で、軒先をあまり出せない建物、
軒先を出さないことで、スッキリ感を出したい建物、
軒先・軒裏を出せない・出さない理由もそれぞれです。
単純に
軒先が出ている建物>出ていない建物ではありません。
この軒先、
建物(特に外壁)を雨から守るなどの役割があるわけですが、
私はとりわけ、垂木が流れている軒先を介して見える風景にキュンとします。
写真を見てもらえればわかると思いますが
軒先がない方が景色は大きくひろがります。
けれど・・・なんです。
みなさんはどうでしょうか?
建物を見に行かれたときは
「軒先・軒裏」にも、ぜひ注目してみてください!
スタッフS.O
昨年の4月、
本事務所の西隣の家が解体され、
しばらくの間、事務所建物の西面があらわになっていました。
その様子を
「21年目のはじめまして」と題し、このブログでもご紹介しましたが、
ごくごく最近、
「22年目のはじめまして」があらわれました。
今回は南面。
南隣の家が解体され、次の家が建つまでの少しの間、
期間限定の公開です。
僕もこれまでは、
事務所の庭からの見上げ、
もしくは、
家×家の隙間からしか見たことがありませんでした。
さあどんな感じか?
まずは目を引く、連続する出窓からこぼれる照明のあかり、
そして金木犀
あとは屋根面がよく見える!
それから手前に背の低い書庫があるおかげで、
敷地に奥行きが感じられます。
うん、いい感じ!
こちらは昼間の様子。お隣さんにも植木があり、緑がまとまってあってきれいです。
お近くに来られた際は、見てみてください。
公開終了まで・・・多分2~3カ月!
スタッフS.O